就労継続支援B型の利用を考えている方やご家族から、最も多い質問の一つが「工賃はいくらもらえるの?」というものです。
「生活できるくらい稼げるの?」
「事業所によって違うの?」
「全国平均はどれくらい?」
この記事では、厚生労働省の最新データをもとに、就労継続支援B型の工賃について詳しく解説します。
就労継続支援B型の全国平均工賃
厚生労働省が公表した令和6年度(2024年度)実績では、就労継続支援B型事業所の平均工賃(月額)は
24,141円
となっています。前年(22,649円)から約6.6%増加し、年々少しずつ工賃は上昇しています。(厚生労働省)
全国平均
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 平均工賃(月額) | 約24,141円 |
| 1日あたり(20日利用) | 約1,200円 |
| 時間換算(1日4時間程度) | 約300円前後 |
※実際の金額は事業所や利用日数によって異なります。
工賃はなぜ事業所によって違うの?
就労継続支援B型では、最低賃金は適用されません。
工賃は、生産活動で得た売上から必要経費を差し引いた金額を利用者へ分配する仕組みです。事業所は工賃水準を高める努力が求められており、毎年度目標を設定・報告しています。(厚生労働省)
そのため、
- 作業内容
- 売上
- 受注量
- 商品の利益率
- 利用者数
によって工賃は変わります。
工賃が高い事業所の特徴
工賃が高い事業所には共通点があります。
① 利益率の高い仕事をしている
例えば
- ネットショップ運営
- ハンドメイド販売
- パソコン業務
- デザイン制作
- 動画編集
などは比較的高工賃になりやすい傾向があります。
② 独自の商品を販売している
オリジナル商品を販売している事業所は利益率が高く、利用者へ還元しやすくなります。
例
- パン
- お菓子
- 木工製品
- 雑貨
- アクセサリー
③ 地域企業との連携がある
企業から継続的な仕事を受注できる事業所は、安定した工賃につながります。
工賃が低い事業所もある?
もちろんあります。
例えば
- 単価の安い内職のみ
- 仕事量が少ない
- 売上が少ない
このような事業所では、月5,000円〜1万円程度の場合もあります。
そのため、見学時には工賃について質問することが大切です。
工賃だけで生活できる?
結論からいうと、工賃だけで生活するのは難しいケースがほとんどです。
多くの利用者は
- 障害年金
- 生活保護
- ご家族の支援
- その他の収入
と組み合わせながら生活しています。
就労継続支援B型の目的は、生活費をすべて工賃で賄うことではなく、
- 働く習慣を身につける
- 生活リズムを整える
- 社会とのつながりを持つ
- 自信をつける
- 将来の就職につなげる
ことにあります。
工賃が3万円以上の事業所も増えている
最近では工賃向上に力を入れる事業所も増えています。
平均工賃
- 全国平均:約24,000円
- 高工賃事業所:約30,000〜50,000円
- 中には月5万円以上の事業所もあります。
ただし、高工賃だけで事業所を選ぶのではなく、
- 支援内容
- 職員との相性
- 雰囲気
- 通いやすさ
も確認することが重要です。
見学で必ず聞きたい3つの質問
事業所見学では、次の質問をしてみましょう。
- 平均工賃はいくらですか?
- どんな仕事がありますか?
- 工賃アップの仕組みはありますか?
この3つを聞くだけでも、その事業所の特徴がよく分かります。
まとめ
就労継続支援B型の全国平均工賃は、月額24,141円です。(厚生労働省)
しかし、工賃は事業所によって大きく異なります。
工賃だけで判断するのではなく、
- 自分に合った仕事があるか
- 無理なく続けられるか
- 安心して相談できる環境か
という点も大切にしましょう。
長く通い続けられる環境を選ぶことが、結果的に工賃アップや将来の就労につながる第一歩になります。

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