「就労継続支援B型に通うと、毎月どのくらいの工賃がもらえるの?」
「工賃が高い事業所を選んだほうがいいの?」
B型事業所の利用を考えたとき、作業内容や通いやすさとともに気になるのが、作業の対価として受け取る「工賃」です。
厚生労働省が公表した令和6年度の就労継続支援B型事業所の平均工賃月額は、全国で24,141円でした。千葉県の平均は23,646円です。mhlw.go.jp
ただし、平均額は、利用する方一人ひとりが必ず受け取る金額ではありません。実際の工賃は事業所の支払い方法や利用日数、作業時間などによって変わります。
この記事では、B型事業所の工賃の仕組みから、平均額の見方、事業所選びで確認したいことまで分かりやすく紹介します。
※この記事の工賃データは、2026年10月時点で厚生労働省が公表している令和6年度実績をもとにしています。
就労継続支援B型の「工賃」とは?
就労継続支援B型は、一般企業などでの雇用契約に基づく働き方が難しい方に、作業の機会や必要な支援を提供する障害福祉サービスです。
B型事業所では、一般的に事業所と利用者さんが雇用契約を結ばず、作業の対価として工賃を受け取ります。
事業所によって作業内容はさまざまで、例えば次のような仕事があります。
- 商品の検品や梱包、袋詰め
- パソコンを使った入力や調査
- ハンドメイド作品の制作
- 清掃や農作業
- ネット販売に関わる作業
工賃の決め方も事業所ごとに異なります。作業時間や通所日数をもとにする場合、作業量や内容を考慮する場合などがあるため、利用前に確認しておくと安心です。
就労継続支援B型の工賃平均は月額24,141円
厚生労働省の公表によると、令和6年度の就労継続支援B型事業所の平均工賃月額は24,141円でした。
| 年度 | 全国の平均工賃月額 |
|---|---|
| 令和4年度 | 17,031円 |
| 令和5年度 | 22,649円 |
| 令和6年度 | 24,141円 |
令和5年度の数値は、令和8年3月に修正された金額です。また、令和5年度の実績から平均工賃月額の算定方法が変わっているため、令和4年度以前と単純に比較して、増加分のすべてが個人の受取額の増加を表しているとはいえません。mhlw.go.jp
平均工賃と、自分が受け取る金額は違う
「平均が約2万4,000円なら、自分も同じくらいもらえる」と思うかもしれません。しかし、公表される平均工賃月額は一定の算定方法で集計した指標であり、すべての利用者さんの受取額を保証するものではありません。
例えば、同じ事業所でも週1日利用する方と週5日利用する方では、作業に参加できる時間が異なります。体調や作業内容、事業所の工賃規程によっても、実際の金額は変わります。
大切なのは、平均額だけで判断せず、自分の利用予定に近い場合の目安を事業所に尋ねることです。
千葉県の就労継続支援B型の平均工賃は?
令和6年度の就労継続支援B型事業所の平均工賃月額は、全国と千葉県で次のようになっています。
| 地域 | 平均工賃月額 |
|---|---|
| 全国 | 24,141円 |
| 千葉県 | 23,646円 |
千葉県の平均は、全国平均より495円低い金額でした。mhlw.go.jp
ただし、県内の事業所すべてが同じ金額というわけではありません。事業所によって作業内容や収益、利用する方の通所状況などが異なります。
野田市・流山市・柏市などでB型事業所を探す際は、地域の平均を参考にしながら、気になる事業所の工賃の仕組みも確認してみましょう。
B型事業所の工賃に差が出る理由
同じ就労継続支援B型でも、事業所によって工賃に違いがあります。そこには、いくつかの理由があります。
1.作業内容や仕事の単価が違う
軽作業、清掃、パソコン作業、商品販売など、B型事業所の仕事は多岐にわたります。
受ける仕事の単価や商品の売上はそれぞれ異なり、材料費や送料などの必要経費もかかります。そのため、同じ時間作業しても、工賃が同じになるとは限りません。
2.通所日数や作業時間が違う
週に何日通うか、1日に何時間作業するかによって、工賃は変わります。
たとえば、時間に応じて工賃が支払われる事業所では、一般的に作業時間が長いほど受取額も増えます。ただし、無理をして体調を崩してしまっては、継続が難しくなることもあります。
まずは自分の体調に合うペースを見つけ、必要に応じて利用日数や時間を相談することが大切です。
3.工賃の計算方法が違う
工賃の支払い方には、事業所ごとに違いがあります。
- 作業した時間をもとに計算する
- 通所した日数をもとに計算する
- 作業の内容や出来高を考慮する
- 複数の方法を組み合わせる
「どの作業が自分に合いそうか」とともに、「その作業の工賃はどのように決まるのか」を聞いてみましょう。
B型の工賃は最低賃金より低いの?
就労継続支援B型では、一般的に事業所と利用者さんの間に雇用契約がないため、雇用契約に基づいて働く場合の最低賃金がそのまま適用される仕組みではありません。
そのため、時給に換算すると、一般企業のアルバイトなどより低くなる場合があります。
一方、就労継続支援A型は原則として雇用契約を結ぶため、賃金や働く条件の考え方が異なります。
どちらがよいかは、金額だけで決められるものではありません。体調、生活リズム、必要なサポート、これからの希望などを踏まえて考えることが大切です。
B型の工賃だけで生活できる?
全国平均の月額24,141円という金額を考えると、工賃だけで家賃や食費、光熱費などの生活費すべてをまかなうことは、一般的に簡単ではありません。
生活の状況によっては、障害年金などの収入や各種制度を組み合わせて暮らしている方もいます。ただし、利用できる制度や受給の条件は一人ひとり異なります。
「働きたいけれど、生活費も心配」という場合は、事業所だけで抱え込まず、相談支援専門員や市区町村の障害福祉窓口にも相談してみましょう。
B型事業所で工賃を増やすには?
工賃を増やしたいと思うことは、自然な希望です。自分にできることを少しずつ増やし、収入につなげていく方法を一緒に考えてみましょう。
自分に合う作業を探す
作業には、得意・不得意があります。
細かい作業が好きな方もいれば、パソコン操作が得意な方、身体を動かすほうが取り組みやすい方もいます。自分に合う作業が見つかれば、安心して継続できる可能性があります。
最初から得意なことが分からなくても大丈夫です。いくつかの作業を体験しながら、職員と一緒に探していきましょう。
無理のない範囲で通所を続ける
通所日数や作業時間が工賃に関係する場合、安定して通えることが収入につながることもあります。
ただし、最初から日数を増やす必要はありません。週1日や短時間から始め、体調に合わせて少しずつ調整していくことも大切です。
「工賃を増やしたい」と相談する
「もう少し工賃を増やしたい」と職員に伝えることも、第一歩になります。
どの作業が合っているか、利用時間を増やせそうか、今後どのような仕事に挑戦したいか。希望を共有することで、具体的な方法を一緒に考えやすくなります。
工賃だけで決めない。B型事業所を選ぶときのポイント
工賃は、事業所を選ぶうえで大切な情報です。同時に、安心して通い続けられるかどうかも確認しておきたいポイントです。
見学や体験の際は、次のようなことを質問してみましょう。
- 工賃は時間・日数・作業量のどれをもとに計算しますか?
- 自分が希望する通所日数では、工賃はどのくらいが目安ですか?
- どのような作業があり、選ぶことはできますか?
- 体調が悪い日は、休憩や作業内容の変更ができますか?
- 送迎の有無や利用できる範囲はどうなっていますか?
- 食事代や交通費など、自己負担が必要な費用はありますか?
平均工賃が高くても、自分に合う作業がなかったり、通所の負担が大きかったりすると、続けることが難しくなるかもしれません。
「どのくらいもらえるか」と「自分らしく続けられるか」の両方を大切にすることが、事業所選びのポイントです。
野田市でB型事業所を探している方へ
就労継続支援B型事業所「毎日が夏休み。」では、利用者さんの体調や希望を大切にしながら、一人ひとりに合った作業を一緒に考えています。
パソコン作業や商品の検品、ハンドメイドなど、さまざまな作業を通して、「できること」や「やってみたいこと」を見つけていくことを大切にしています。
「パソコンは初めてだけど大丈夫かな」
「体調に波があって、毎日通えるか分からない」
「自分にできる仕事があるのか不安」
そんな方も、まずはお気軽にご相談ください。工賃の仕組みや作業内容、通い方についても、見学時にお伝えします。
野田市周辺で就労継続支援B型事業所をお探しの方は、ぜひ「毎日が夏休み。」へお問い合わせください。
まとめ
就労継続支援B型の令和6年度の平均工賃月額は、全国で24,141円、千葉県で23,646円でした。
実際に受け取る工賃は、事業所の計算方法や利用日数、作業時間などによって異なります。平均額を参考にしながら、自分の通い方に合った具体的な目安を確認することが大切です。
工賃も、体調も、やってみたい気持ちも、どれも大切なこと。自分に合った場所で、無理のない一歩から始めてみませんか。
参考資料

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