「うつ病になってから仕事を続けることが難しくなった」
「働きたい気持ちはあるけれど、毎日決まった時間に出勤する自信がない」
「就労継続支援B型という言葉を聞いたけれど、うつ病でも利用できるの?」
このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、うつ病の方も就労継続支援B型を利用できる場合があります。
就労継続支援B型は、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが現時点では難しい方に対して、働く機会や生産活動の機会を提供しながら、その人に必要な支援を行う障害福祉サービスです。
大切なのは、最初から毎日通えることでも、長時間働けることでもありません。
今回は、就労継続支援B型事業所「毎日が夏休み。」を運営する立場から、うつ病の方がB型事業所を利用するメリットや利用条件、事業所選びのポイントについてわかりやすく解説します。
うつ病でも就労継続支援B型は利用できる?
うつ病などの精神障害があり、一般企業などで働くことが難しい状況にある方は、条件を満たせば就労継続支援B型を利用できる可能性があります。
ただし、「うつ病と診断されたら誰でも自動的に利用できる」というわけではありません。
本人の状態やこれまでの就労経験などを踏まえて自治体が利用の必要性を判断し、障害福祉サービス受給者証の交付を受けて利用することになります。
そのため、
「自分は対象になるのかな?」
と思った場合は、自分だけで判断する必要はありません。
お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口や相談支援事業所、利用を検討しているB型事業所などに相談してみることをおすすめします。
そもそも就労継続支援B型とは?
就労継続支援B型とは、障害や病気などによって一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方を対象に、働く機会や生産活動の機会を提供する障害福祉サービスです。
一般企業での就職との大きな違いは、原則として事業所と雇用契約を結ばないことです。
そのため、一般就労と比較すると、一人ひとりの体調や障害特性などに合わせながら利用しやすいことが特徴です。
事業所によって異なりますが、
・軽作業
・パソコン作業
・データ入力
・ハンドメイド
・商品の梱包
・ECサイト関連業務
・清掃
・農作業
など、さまざまな仕事があります。
自分に合った仕事内容の事業所を探すことも、B型事業所を長く利用するうえで大切なポイントです。
うつ病の方にB型事業所が向いている理由
1.体調に合わせて利用を考えられる
うつ病では、体調や気分に波が生じることがあります。
「昨日はできたのに今日は難しい」
ということも珍しくありません。
一般就労では決められた勤務日や勤務時間に合わせる必要がありますが、B型事業所では本人の状態を踏まえながら利用日数や時間などを考えていきます。
いきなり無理をするのではなく、現在の状態から少しずつ始められることは大きなメリットです。
2.生活リズムを整えるきっかけになる
うつ病によって仕事を休職・退職すると、家で過ごす時間が長くなることがあります。
すると、
「朝起きる時間が遅くなった」
「昼夜逆転してしまった」
「外出する機会がほとんどなくなった」
という状態になることもあります。
B型事業所を利用することで、
起きる→準備する→外出する→作業する→帰宅する
という生活の流れを少しずつ作ることができます。
仕事だけではなく、生活リズムを整えるきっかけとしてB型を利用する考え方もあります。
3.人と関わる機会ができる
自宅で一人で過ごす期間が長くなると、人と話す機会そのものが少なくなってしまうことがあります。
B型事業所では、スタッフや他の利用者と同じ空間で過ごします。
もちろん、無理にコミュニケーションを取る必要はありません。
「まずは外に出る」
「スタッフと挨拶する」
「同じ場所で誰かと一緒に作業する」
それだけでも社会との接点になります。
小さな一歩を積み重ねていくことが大切です。
週5日通えなくても利用できる?
「B型事業所に通うなら週5日行かないといけないのでは?」
と心配する方もいます。
しかし、必ずしも最初から週5日の利用を目指す必要はありません。
本人の状態や事業所の方針、個別支援計画などによって利用方法は異なります。
例えば、
週2日からスタートする
短い時間から始める
体調を確認しながら少しずつ利用日数を増やす
といった方法も考えられます。
重要なのは「他の人と同じように通うこと」ではなく、自分に合ったペースを見つけることです。
「働きたくない」と思っていても相談していい
うつ病の状態によっては、
「働きたい」
という気持ちすら持てないことがあります。
それでもいいと思います。
私たちは、就労支援だからといって、最初から「仕事を頑張りましょう」と言う必要はないと考えています。
まず必要なのが、
「朝起きられるようになりたい」
「家から少し外に出たい」
「誰かと話せる場所がほしい」
「何か一つできることを見つけたい」
という段階の方もいるからです。
就労継続支援B型は、一般就労だけをゴールにする場所ではありません。
一人ひとりが自分なりの目標を見つけ、生活や社会参加につなげていく場所でもあります。
B型事業所を選ぶときは仕事内容だけで決めない
うつ病の方がB型事業所を探す場合、仕事内容だけでなく**「その場所で安心して過ごせそうか」**を確認することも重要です。
ホームページだけでは事業所の雰囲気まで完全には分かりません。
できれば実際に見学して、
・スタッフの話し方や接し方
・事業所全体の雰囲気
・作業内容
・利用時間
・休憩の取り方
・体調が悪いときの対応
・自分の希望する作業があるか
などを確認してみましょう。
見学したからといって、その事業所を必ず利用しなければならないわけではありません。
複数の事業所を見学して比較する方法もあります。
「毎日が夏休み。」が大切にしていること
就労継続支援B型事業所「毎日が夏休み。」では、利用者さん一人ひとりのペースを大切にしています。
私たちが目指しているのは、単純に「たくさん仕事をしてもらう場所」ではありません。
パソコン作業やEC関連業務、内職、ハンドメイドなど、それぞれの得意なことや興味を活かしながら、
「これならできるかもしれない」
というものを一緒に探していきたいと考えています。
最初から大きな目標を立てる必要はありません。
昨日より少し早く起きられた。
今日は事業所まで来られた。
初めての作業が一つできた。
スタッフと少し話せた。
そんな小さな変化も、その人にとって大切な前進です。
うつ病だから働けない、と決めつけなくていい
うつ病になると、それまで当たり前にできていたことができなくなり、自信を失ってしまうことがあります。
しかし、
「今できないこと」と「これからもできないこと」は同じではありません。
無理に元の生活へ戻ろうとする必要もありません。
まずは現在の自分にできることから始める。
そして少しずつ経験を積み重ねていく。
そのための選択肢の一つが就労継続支援B型です。
まとめ|うつ病でも就労継続支援B型という選択肢がある
うつ病によって一般企業で働くことが難しくなった方でも、条件を満たせば就労継続支援B型を利用できる可能性があります。
「毎日働けないから無理」
「長時間作業できないから無理」
「今は働く自信がないから無理」
と最初から諦める必要はありません。
むしろ、今は一般就労が難しいからこそ利用できる支援があります。
大切なのは、いきなり大きく変わろうとすることではありません。
自分に合った場所で、自分に合ったペースから始めること。
就労継続支援B型事業所「毎日が夏休み。」では、仕事だけを見るのではなく、その人がこれからどのような生活を送りたいのかを一緒に考えながら支援していきます。
「少し外に出てみたい」
「自分にもできる仕事があるか知りたい」
「B型事業所がどんな場所なのか見てみたい」
そんなところからでも大丈夫です。
まずは見学や相談から、最初の一歩を始めてみてください。

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