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利用者インタビュー。B型事業所で見つけた“働く喜び”とは?

目次

はじめに:「もう一度、働けるなんて思わなかった」

「前は毎日がしんどくて、外に出るのも怖かった」
「人と関わることが苦手で、ずっと家にいた」

そんな方が、就労継続支援B型事業所「毎日が夏休み。」に通うようになり、
少しずつ笑顔と自信を取り戻していく姿があります。

今回は、実際に利用している方にインタビューを行いました。
“B型事業所で働く”という選択が、どんな変化をもたらしたのか──そのリアルな声をお届けします。

第1章 就労支援B型とは? “自分のペースで働く”という新しい選択

就労継続支援B型(以下、B型)は、障がいのある方が無理なく働く練習をしながら社会とつながるための福祉サービスです。

  • 雇用契約を結ばずに利用できる
  • 作業時間・通所日を自由に調整できる
  • 体調に合わせて休める
  • 作業に応じて「工賃(報酬)」がもらえる
  • 支援員が生活や気持ちをサポートしてくれる

B型は、「働くことに不安がある」「ブランクが長い」「人と関わるのが苦手」といった方にとって、安心して再スタートを切る場所です。

第2章 インタビュー①|“外に出るのが怖かった私が、今は朝が楽しみになりました”

■ 利用者Aさん(40代・女性/精神障がい)

──B型事業所を利用する前は、どんな状況でしたか?

以前は、うつ病の症状が強くて、外に出るのも怖かったです。
働いていた職場でのストレスが大きくて、退職後は半年以上ほとんど家にいました。
「もう社会には戻れないかもしれない」と感じていましたね。


──どうして「就労支援B型」を選んだのですか?

市役所の方に紹介してもらって、見学に行ったのがきっかけです。
スタッフさんの雰囲気がとても穏やかで、「ここなら自分でも大丈夫かも」と思えました。
見学のときに、利用者の方が笑いながら作業している姿を見て、すごく印象に残りました。


──最初はどんな気持ちで通い始めましたか?

最初の1週間は、正直とても緊張していました。
でも、スタッフさんが毎朝「おはよう」と笑顔で声をかけてくれるのが嬉しくて。
少しずつ「通うこと」そのものが楽しみになっていきました。


──今はどんな作業をしていますか?

アクセサリー作りや袋詰めなどの軽作業をしています。
手先を動かすのが好きなので、集中できる時間が心地いいです。
自分が作った商品が売れると、達成感があります。
「自分の作ったものが誰かの役に立っている」と思えるのが嬉しいですね。


──通い始めて、どんな変化がありましたか?

まず、朝きちんと起きられるようになりました。
生活リズムが整うと、気持ちも少しずつ前向きになります。
「私でも働けるんだ」と思えるようになったことが、一番大きい変化です。


──今後の目標は?

焦らず、自分のペースで続けていきたいです。
いずれは、短時間でも一般就労に挑戦したい気持ちもあります。
でも、今は“ここで笑顔で過ごせていること”が楽しいです。


第3章 インタビュー②|“人との関わりが怖くなくなった”という変化

■ 利用者Bさん(30代・男性/発達障がい)

──利用を始めたきっかけを教えてください。

家に引きこもっていた期間が長く、外出がほとんどできませんでした。
人と話すのが苦手で、就職しても続かず、落ち込む日々でした。

そんなとき、母が「B型事業所なら自分のペースで働けるらしいよ」と教えてくれて、
半信半疑で見学に行きました。
正直、「どうせまた続かないだろう」と思っていました。


──最初の印象はどうでしたか?

スタッフが優しくて、無理に話しかけてこないのが安心でした。
静かな作業スペースがあって、自分のペースでできる環境だと感じました。
「ここなら、人の目を気にせずに働ける」と思えました。


──通所を始めて変わったことは?

一番大きいのは、人との距離感がわかるようになったことです。
以前は、人と関わるのが怖くて避けていましたが、今は仲間と協力しながら作業できるようになりました。
「ありがとう」と言われることが増えて、自分の存在を少しずつ受け入れられるようになりました。


──これから挑戦したいことは?

パソコン作業のスキルを磨いて、いつか在宅でも仕事ができるようになりたいです。
「B型事業所」で学んだ“焦らないこと”を忘れずに、少しずつ前に進んでいきたいと思っています。


第4章 インタビュー③|“病気があっても働ける”という自信を取り戻した

■ 利用者Cさん(50代・男性/双極性障がい)

──利用前はどんな悩みがありましたか?

長年、躁うつ病で入退院を繰り返していました。
働きたい気持ちはあっても、調子が悪いと何もできなくて…。
「もう仕事は無理かもしれない」と諦めていました。


──B型事業所を利用して、どんな変化がありましたか?

最初は週2日だけ通っていましたが、今では週4日通えるようになりました。
スタッフが体調を理解してくれて、無理をさせないところがありがたいです。
「今日はここまでで大丈夫」と言ってくれるので、安心して作業に取り組めます。


──今の楽しみは?

昼食の時間が楽しみですね(笑)。
みんなでご飯を食べながら話す時間が、心の支えになっています。
「ひとりじゃない」って感じられる瞬間です。


──今後の目標を教えてください。

これからもマイペースで通い続けたいです。
以前は“働く=苦しい”というイメージでしたが、
今は“働く=自分を取り戻す時間”になりました。
それが一番の変化です。


第5章 支援員の声:「できること」を一緒に見つけていく

支援員のSさんは、利用者の変化をこう語ります。

「B型事業所では、“できないこと”ではなく“できること”を見つける支援を大切にしています。
小さな成功体験が積み重なっていくと、表情や言葉がどんどん前向きになるんです。
“通えるようになった”だけでも立派な一歩。それを一緒に喜べる関係が理想です。」


第6章 「毎日が夏休み。」が大切にする“働く喜び”

「毎日が夏休み。」では、利用者一人ひとりの「やりたい」「できる」に寄り添った支援を行っています。

💡特徴

  • 平日10:00〜15:00(送迎・昼食付き)
  • 平均工賃3万円を目指す生産活動
  • 温かく明るい雰囲気の作業環境
  • 明るく前向きに支える支援体制

💬理念・価値観

  • 理念: 人のために生きる
  • 使命: 自分らしく、誠実な人の創造
  • 価値観: 利他・自責・勇気・挑戦

“働くこと”を通じて、誰かの役に立ち、自分を認められる場所。
それが「毎日が夏休み。」のB型支援です。


第7章 まとめ:「働けるようになった」ではなく、“笑顔で過ごせるようになった”

B型事業所は、ただ仕事をする場所ではありません。
それは、“自分を取り戻す場所”です。

  • 体調に合わせて働ける安心
  • 人との関わりを取り戻す喜び
  • 社会とつながる実感

働くことが怖かった人が、「明日も通いたい」と思えるようになる。
その変化こそが、B型事業所で得られる一番の“働く喜び”です。

「毎日が夏休み。」は、今日も利用者の笑顔とともに、
一人ひとりの新しいスタートを応援しています。

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